もしもの最期は 突然 に それは 明日 かもしれません
新型コロナウイルス緊急事態宣言の最中、令和2年4月20日、私は母を失いました。前日まで普段の日常、突然の衝撃です。死因は脳梗塞による肺炎。
しかし新型コロナウィルス感染を疑う所見。その結果・・・
息絶える時に手を握ることも、すぐ遺体に対面する事も叶いませんでした。2日後。
PCR検査の結果は陰性。葬儀の後に火葬できたことが、せめてもの救いです。
陰性でもこのような状況、もし陽性なら、ご本人もご家族も、もっと過酷な現実を強いられると思うと胸が締め付けられます。
【死後事務委任契約】を、『死後への思いを実現する確実な方法』として、終活のご相談を受ける中でお勧めすることがあります。しかし今回の私たちのように、感染症の蔓延も故人の思いを実現する大きな壁になり得ます。
幸いにも、母が亡くなる1ヶ月前、元気なときにと、死について話す機会があり、『もしもの最期』の準備はできているつもりでした。
「どんな葬儀や戒名を望む?」 「延命はしないで尊厳死がいい。兄弟仲良くしてね」
母は遺書とは別に、病気や事故に遭った時のため、子供に託す手紙も残していました。
それでも世の中が突然、隔離や自粛の混乱に陥ることまでは想定外でした。
問題は葬儀の方法。急遽『実際』の葬儀は近親者で行い、 お付き合いのあった方々には、安全確保を考慮し『バーチャル(実際の葬儀をインターネット:YouYubeで生中継)』の葬儀で、ご自宅より、多くの方がご会葬下さいました。(自動保存された動画の再生回数も、通夜・葬儀告別式合わせて1000回を超えています)
終活もまた多様化の時代、おひとりさまや障がいのあるご家族を持つ方、残る親族の縦や横の関係に不安を抱える方など、悩みはそれぞれです。
あなたの大切な人と『もしもの時のこと』について話されるのをお勧めします。
ご自身で解決できないお悩みは是非、私にご相談下さい。